暑い夏でも、夏バテとは無縁で元気過ごしている人とそうでない人。
生活習慣の違いも影響するのですが、実は、元々夏バテしやすいタイプの人もいるのです。
どのようなタイプが夏バテしやすいのか、またその解消法について述べたいと思います。
仕事の都合上、一日中冷房の中でいる人は、身体がどんどん冷えていって、体温調節ができなくなります。
また、女性は男性より筋肉が一割程度少ないため、熱をつくる量が少ないのです。そのため、男性と女性では冷房の効きが違い、オフィスなどでは男性に合わせた快適温度になるので、女性には寒すぎることが多いのです。
身体が冷えている人は、全身の血流が滞っているため、身体の隅々まで栄養や酸素が行き届きません。
細胞が元気をなくしてしまっている状態なので、パワー不足から夏バテしやすいようです。このタイプの夏バテ解消法としては、休憩時間に外気に当たったり、適度に身体を動かしたりしましょう。また、温かい飲み物を飲んだり、上着やブランケットを持ち歩いたりしましょう。
特に、胃下垂の人は胃の緊張が弱く、胃の機能が低下しています。普段から胃もたれや食欲不振が起こりやすいため、暑さが加わると消化不良が原因で栄養不足になります。スタミナ不足から夏バテしやすいようです。
対処法としましては、消化の良いものをバランスよく食べるとよいでしょう。
また、冷たい飲み物を一気に飲むことはやめましょう。食後はゆっくり休むなどして消化を助けると良いでしょう。
人間の汗は、2種類の汗腺から出ています。そのうちの、手のひらや足の裏に汗をかきにくく、顔や背中だけに部分的に汗をかく人は体温調節がうまくいきません。
そのため、熱が体内に溜まってしまいます。
また、ベタベタした汗をかく人も要注意です。
これは、加齢とともに、汗腺が老化してしまって、身体の機能が弱っているからなのです。汗がベタベタしていると、体内のミネラルやナトリウムも一緒に排出されている状態です。その結果、免疫力や新陳代謝が低下し、夏バテしやすくなるのです。
解消法としては、下着で身体を締めつけないようにしたり、通気性のよい衣服を着るようにしたりしましょう。また、水分は多めに摂り、ミネラルを含んだ飲料を飲むとよいでしょう。
適度な睡眠をとっていないと、自律神経のバランスが崩れて、免疫力が低下してしまいます。
また、睡眠は疲労回復に一番有効なので、暑くて疲れている夏こそ、たくさん睡眠をとるべきなのです。
解消法としては、朝型生活に切り替えることや、短い昼寝をすることで、睡眠時間を確保しましょう。また、寝室を快適な環境にするため、エアコンの使用を見直したり、クール寝具を利用したりすると良いでしょう。